立つ鳥跡を濁さず。オタクの老後や亡くなった後はどうする?
「俺がこの世から居なくなったら、自動的にPCのHDと薄い本のコレクションすべて燃えてなくなるようにならないかな…」
未婚どころか、家族しか深い付き合いのない人間関係の若者が増えている現代。
今はネットがありますが、現実を見渡すと自分のまわりには今誰もおらず、この前も、年老いて体の自由がきかなくなっても、死ぬ間際も、誰もいないのだとオタクを中心とした若者たちが震え上がりましたね。
しかし、それ以上に恐ろしいのは、自分たちの心の穴を埋めてくれる、「嫁」たちの存在。
モニターから、薄い本から、あるいは15cm程度の可愛い立体の姿で微笑む彼女たちが、自分以外の人間の目に触れたら…?
これは死ぬに死ねませんね。
気の置けない友人にも、家族にも見せられないモノを抱えている人、結構いるんですよね。
突然の不幸に見舞われ、遺品整理で数々の「コレクション」を見られるのは、想像するだけで鳥肌が立ってしまいます。
現代の科学では、まだ人の生命活動とコンピューターが連動して、PCのHDが自動的に消去される技術はまだ世に出てはいませんが、もし自分が死んでしまった場合のことは、いくらでも方法があります。
俺はまだ若い、大きな病気もしていない、死や老後なんて不謹慎な!
と憤慨してはいけません。
老後は誰もが抱える問題です。
例え結婚して子供がいても「子供が面倒見てくれるからいいやー」が成り立たない時代です。
いざという時のために各種の保険があるように、大切なコレクションをいざという時に守る手段は今から考えても遅くはないのです。
見られると恥ずかしい性癖、いや、萌えのコレクションを親類縁者に見られても、あなたはこの世にいない訳ですし、腹をくくってみましょう!
何も言わないで、これを処分してくれ!
一番心も痛まないのは、信頼のおける人に向けてエンディングノートを書いておくことですね。
終活という言葉もある通り、最近では死んだ後のアレコレを家族に向けて書いておくエンディングノートが普及し始めています。
これで数多くのコレクションや、PC、スマホ、押し入れのあんな本やこんなDVDの処分の仕方を書いておく訳です。
信頼のおける人なら、あなたの「趣味」については心に留めて、コレクションを処分してくれるでしょう。
現在は、中古を取り扱うショップもたくさんありますので、そこの電話番号かURLを記載してここに引き取ってもらうように、とするのが良いかと。
捨てられるよりかは、少しでも価値が分かる人に引き取ってもらう方がいいですしね。
もちろん、同志がいて引き取ってくれるなら、その人に委ねる方が良いでしょう。
ただ、コアなオタクでも「さすがの俺もこれには引くわ」なレベルのコレクションは、早々に処分しておく方が吉。
時代は変わるので、当時は合法でも、数年経ったら持っているだけでも犯罪なモノもある生きづらい世の中ですからね…
趣味に関して、家族が一切理解を示さず、むしろこの趣味を疎ましく思われているならば、便利屋に頼むよう言っておくことも良いかもしれません。もちろん、便利屋の代金は自分の遺産からで。
と、まあ結局はコレクションが他人の目に触れてしまうこととなりますが、ここは仕方がないと覚悟を決めて、コレクションが一番いい方向に収まることを考えるべきですね。
棺に入れて一緒にお空へ…というものアリかも。
ただ、棺に入れられる物も限りがありますので、各自治体で確認してからね。