ワタシワタシ詐欺に要注意!
オレオレ詐欺(母さん助けて詐欺はどこへ行った!?)が横行し、対策もイタチごっこな現代社会。
高齢者を狙った詐欺に、また新たな手口が出現し、警察が注意を呼びかけています。
その名も
ワタシワタシ詐欺
オレオレ詐欺の女版です。
そんな今更…と思ってしまいますよね?大体、子供と思わせてお金を振り込ませる詐欺手口全般を指してオレオレ詐欺と言っていたのではなかったのでしょうか?
オレオレ詐欺とは違うのは、単なる性別だけではないようです。
オレオレ詐欺は「会社の金を使い込んだ」などの会社とのトラブルが多いのですが、ワタシワタシ詐欺は「株に失敗した」などの個人的なドラブルがほとんどだそうです。
オレオレ詐欺に代表されるように、この手の振り込め詐欺は男性が行うものというイメージがあるのか、女性となると、信頼してしまうようです。
今年に入って娘や妹を騙った詐欺は未遂を含めると都内だけでも13件、埼玉では12件、神奈川では1件発生しているそうです。
被害額は合計で2500万円。
被害件数、被害額はさらに増えていくと予想されます。
ワタシワタシ詐欺(もしくはオレオレ詐欺)に遭わないためには
まず落ち着く
「会社の金を使い込んで」
「事故を起こして」
「株に失敗して」
とわが子から言われれば心臓が凍りつくような思いになるのは分かります。
ですが、落ち着きましょう。
まずあなたのお子さんは、いい年した大人だというのを思い出します。
いくつになっても我が子は我が子でしょうが、大人なので自分で対処してほしいですよね。
本人か詐欺手口かは置いておいて、自分でどうにかせよと切り離すのも親心。
まずはひと呼吸、そして受話器を置いて、もしくは通話を切って、息子か娘にかけ直します。
そうするとどうでしょう。
先刻まで、切羽詰まった感じの声のお子さんの声が、妙にのんきで明るい声になっていませんか?
「は?会社の金使い込んだ?ってか俺、会社行ってねーし」
別の意味で血の気が引いてしまう返答がされるかもしれませんが、ここは落ち着いて。
しかし、あれだけオレオレ詐欺に注意と呼びかけがあらゆる場所でされているにも関わらず、オレオレ詐欺、それに類似した詐欺に引っかかるお年寄りが後を絶ちません。
オレオレ詐欺以外にも、公的機関からの還付金を装った詐欺いわゆる「振り込め詐欺」は、26年度は前年に比べて2割増加、被害額はなんと5割も増加しているのです。
詐欺手口が巧妙になったのも理由の一つだと思いますが、高齢化社会が加速し、一人暮らしのお年寄りが増えたことによるものあるのではないでしょうか。
振り込め詐欺に関しては、警察の対応や法の整備なども急速に進んではいますが、詐欺はあの手この手、手を変え品を変えて次々とお年寄りに電話をかけてきます。
親と遠く離れて暮らして久しい方は、たまに電話して様子を知っておくのも良いでしょう。
頼りがないのも元気な証拠、とも言いますが、やはり子供から連絡が来ると嬉しいものです。
お盆にふと帰省してみたら親の顔が妙に暗くて、実は振り込め詐欺の被害に遭っていた…なんてことにならないよう、子供側も気にかけていくことが大切ですね。
「プリキュア37人言えるか?」の質問でオレオレ詐欺を撃退した話は有名ですね。
仮に自分の家族からお金が絡む電話がかかってきた場合は、家族でしか通用しない言葉や答えを考えておくのも良いとも提案されています。
例として挙げれば…
AKB48の推しメン
ジャニーズの担当
結婚した艦娘
などなど、色々ありますので、今からお子さんに電話して確認してみましょう。
子供側からすれば自分の推しメン、BLカップリングをカーチャンに知られてしまうなんて、ソレ何て罰ゲーム?と躊躇してしまうかもしれませんが、自分の親が振り込め詐欺に遭うのを防ぐため、と思ってここは我慢我慢。